簿記論

簿記論は計算力を試される

簿記論は、財務諸表作成の基礎となる取引を会計帳簿へ記録する方法が問われます。問題構成は、大問が3問。内容は基本的なものが多くボリュームが多いので時間内に回答するには正確で効率的な計算力が必要になります。

問題数 大問 3題
試験時間 2時間

日商簿記検定は絶対評価試験ですが、税理士試験の簿記論は、相対評価による競争試験といえるので、通説になっている受験者全体の上位10%内に入ることが目標となります。

簿記論の攻略ポイント

1. 仕訳~集計~簿記一巡

簿記論の対策として、仕訳から集計を経て簿記一巡に至るまでの流れを抑えることが第一です。簿記論の基本となるのが仕訳で、家に例えるなら基礎の部分にあたります。ぐらつく基礎のうえではどんな立派な家を建ててももろく壊れやすいものになることでしょう。どんな難問でもスタートは仕訳であり、ボリュームの多い問題もひも解いて行くといくつもの仕訳から成り立っています。仕訳が正しくできるかをチェックします。

仕訳ができたら次は集計です。問題が複雑になるほど混乱しミスを生みます。これを防ぐためにはやはり練習あるのみです。はじめから完璧な人はいません。今できないからと焦らずに練習を積み重ねることが大切です。また、簿記一巡の手続きを理解することで、大きな視点から簿記の流れを理解することになるため解答力が確実に強化されます。

2.個別問題と総合問題をバランスよく解く

個別問題は解けるのに総合問題となると苦手という方も多いのではないでしょうか。大切なのはバランスよく両方を勉強することです。また、個別問題は総合問題を解くための基礎力増強につながりますのでおろそかにはできません。